【ホームページ診断事例】沖縄・マリンアイランド様|「予約を増やしたい」に応えるサイト改善

著者・監修 VisuaRise Design_Tomo

公開日:2026.07.20
更新日:2026.07.20
5 ~ 6 min read

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この記事を読むとわかること

この記事は誰に向けたものか

はじめに

Introduction
「サイトからの予約を増やしたい」
 
――その第一歩は、派手なリニューアルではなく「サイトの信頼性の底上げ」に着目しました。
 
沖縄・うるま市でマリンスポーツのビジネスを展開されている「マリンアイランド」様のホームページを診断した結果、まず取り組むべきは ページタイトルと画像の説明文(Alt)の見直しだと判断しました。
なぜなら、良かれと設定されていた説明文が、かえってGoogleからの信頼を下げてしまう状態になっていたからです。
 
では、具体的に何が起きていて、どう改善案をまとめたのか。8日間の記録をご紹介します。

青い空とにこちゃんパラセール。うらやましさをこらえて診断・評価・分析開始

Analysis Begins
マリンアイランドのオーナー者様より、ホームページ診断のご依頼をいただきました。
 
ホームページ診断とは、ホームページの状態を専門家の私が診断・評価・分析し、改善点を洗い出す、VisuaRise Designへの問い合わせが非常に多いサービスメニューです。ホームページを制作したものの目的を達成できない悩みを持つオーナー様が多いことに毎回驚かされます。
 
お客様の悩みは千差万別のため、弊社ではどの業種からお問い合わせを受けてもご満足いただける対応が出来るようにナレッジを蓄え、テクノロジーの最新動向を調査しては、自身のホームページで実験を試みています。
 
前置きはこのくらいにして・・・マリンアイランド様は、沖縄県うるま市(本島中部・東海岸エリア)を拠点とする、パラセーリング・マリンスポーツの専門店です。
沖縄の海でボートから笑顔で挨拶するマリンアイランドスタッフ3名
この画像は、この度ご依頼をいただいたマリンアイランドのオーナー様(中央)、及びスタッフの皆さんです。笑顔が何とも素敵ですね!写真をご提供いただきありがとうございました。
 
ご要望は明確でした。
「サイトからの予約を増やしたい」
VisuaRise Designでは、さっそくホームページの分析に取り掛かりました。
ホームページにアクセスした瞬間、青い空に黄色い「にこちゃんパラセール」が飛び込んできて、思わず「いいなぁ~」と……。
横浜でパソコンとにらめっこしている私には、かなりうらやましい世界が広がっていました。……が、羨ましがっている場合ではありません。予約を増やすためのボトルネックは何なのか?改善案と一緒に見つけださないと!

表側の分析|「旅する観光客の心理」から逆算されたサイト

Front-End Analysis

まずは、表側の分析、つまり人の目に見える部分の分析です。
マリンアイランド様のホームページは、ソースが非常に軽量化・正規化された、インパクト重視のサイトでした。特に興味深かったのは次の4点です。

単に「綺麗なホームページ」を作るのではなく、「沖縄を旅する観光客の心理と行動」を徹底的に逆算して作られている点が、とても印象的でした。
創業16年以上の実績、国内最長300mコース、年齢制限の少なさなど、強みは明確です。
 

これらの強みを活かしながら、集客の観点で何をすべきか。
今度はホームページの「裏側(ソースコード)」へと分析を進めました。ソースコードを読んで直ぐにニヤリ。沖縄のマリンスポーツ系サイト制作会社がよく使う独自テンプレート構造で制作されているのが直ぐにわかりました。

ホームページって実は地域で構造に特徴があるのです。ノードツールでWordPressしか知らないと絶対に見つけられないものですが、皆さん、ソースコードの書き方で地域特徴があること知っていました?

裏側の分析|「信頼性のベース」が下がっていた

Back-End Analysis

ここでいう「裏側(ソースコード)」とは、普段は目に見えない、ホームページの内部情報のことです。たとえるなら、料理の「見た目・盛り付け」が表側なら、「使っている食材や調理法」が裏側。ページのタイトルや画像の説明文(Alt)など、検索エンジンが読み取る情報がこれにあたります。

表側とは対照的に、裏側にはいくつか気になる点がありました。
今回はその中でも、短期的な施策として、ページタイトルと画像の説明文(Alt)に注力するのが良いと判断しました。いわゆるSEO対策不足です。
 
昨今のGoogleはホームページのE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を評価基準として重要視しています。E-E-A-Tとは、簡単に言えば「誰が、どんな経験や専門性をもとに、その情報を発信しているのか、サイト全体の信頼性を明確にする指標」となります。
 
マリンアイランド様のサイトは、この信頼性を「高める」以前に、対策が不完全なためにE-E-A-Tを阻害している状態になっていました。まさに『羊頭を懸けて狗肉を売る』状態でしたので、ベースの底上げが最重要と判断したわけです。

具体的には、「にこちゃん」「パラセーリング」といった短い単語が、異なる画像の説明文に繰り返し設定されている状態でした。
 
これはGoogleから「検索順位を上げるために不自然にキーワードを詰め込んでいる」と判定されるリスクがあります。サイトの信頼性を損ねないよう、ページタイトルと画像の説明文の改善を最優先でご提案しました。

反省点|「専門用語」で伝わらなかった提案書

Lessons Learned
しかし……集中して分析したそのままの勢いで提案書を作ってしまい、”SEO”・”画像Alt”・”AEO” といった専門用語を使用してしまった結果、「専門用語ばかりでよくわからない」とご指摘をいただいてしまいました……。
ユーザー中心設計をモットーとし、ユーザーに寄り添うことを信念にしているはずが、私としたことが……猛省です。
 
「サイトからの予約を増やしたい」というご要望に応えるには、マリンアイランド様ご自身に現状の問題点を理解し、納得してご依頼いただくことが不可欠です。
そこで即座に、できる限りわかりやすく問題点をどう対策をとるべきか、かみ砕いた提案書に作り直し、提示しました。
写真とメモの矛盾が検索順位を下げるメカニズムを4段階で示した図解。矛盾の発見、信頼の低下、順位の低下、予約の損失の順に進み、見えないボトルネックがここにあると説明している

専門用語を使わずに作り直し、実際にマリンアイランド様へ再提出した提案書の一部です。
「画像に設定された説明文と、実際の写真が食い違うと、なぜ予約の損失につながるのか」その流れを、一枚の図で目に見える形にまとめました。

結果、「とてもわかりやすい案内でした」とご返信いただき、そのままご発注いただけました。
人の理解を得ることは本当に難しく、案件や担当者が変わるたびに毎回挑戦しながら研鑽を積んでいます。

対応方針|まずは「強みが凝縮された主要ページ」から

Our Approach

サイトはページ数が多いため、まずは主要ページに絞って対応することにしました。

■ 見直し対象とした主要5ページ

  • ホーム
  • パラセーリング100m
  • パラセーリング150m
  • パラセーリング200m
  • パラセーリング300m
これらは、マリンアイランド様の強みが凝縮されたページです。
そのため私は、これらのページを最優先で対応すべきと判断しました。
“SEO”・”画像Alt”・”AEO” 見直し対象の総数は234個ありました。

検索ワードの分析|「抜け漏れ」を防ぐ6つのカテゴリ

Keyword Analysis
次に、検索ワード・SEOワードの分析と修正案に取り掛かりました。
検索ワードとは、ユーザーが実際に検索窓へ打ち込む言葉のこと。一方でSEOワードとは、その中でも「検索されやすく、集客につながる」と狙いを定めて対策するキーワードを指します。
 
「沖縄でマリンスポーツをしたい」と思ったとき、人はどんな言葉で検索するのか。やみくもに考えると抜け漏れが出るため、以下のカテゴリを目安に整理しました。
  • 場所・エリア

    「どこで遊べるか」。特に「沖縄県中部に位置する東海岸」周辺を探す層に強く訴求。
    例:うるま市、海中道路、東海岸

  • サービス・体験内容

    アクティビティ名や、マリンアイランド様の強みである「国内最長パラセーリング300mロープ」などの具体的スペック。
    例:パラセーリング、国内最長300m

  • ターゲット・利用シーン

    「誰と」「どんな目的で」行くか。
    例:子連れ、カップル、家族旅行、3世代

  • 予約・利便性

    「今すぐ予約できるか」「手軽か」を判断する指標。
    例:当日予約、手ぶら、服装、所要時間

  • 安心・安全・信頼性

    天候による開催判断や安全面。
    例:安全基準、キャンセル料、中止条件

  • 特典・付加価値

    にこちゃんパラセールや写真サービスなど、差別化と「映え」への強力なフック。
    例:無料空撮、にこちゃん、写真サービス

画像の説明文(Alt)|本来は「人」のための機能

Image Alt Text

Alt(オルト)属性とは、画像の内容を文章で説明するためのテキスト情報です。 目が見えない方への読み上げや、画像が表示されない場合の代替表示、検索エンジンへの内容伝達に使われます。

Alt属性が果たす3つの役割

01

視覚障がいのある方へ、

スクリーンリーダー(音声読み上げソフト)で、Alt属性を画像内容として読み上げて、目の不自由な方にも正確な情報を伝えます。

02

通信環境が不安定な方へ、

電波が悪い状況などで画像がうまく読み込まれなかった際、代わりにAlt属性を代替テキストとして表示し、情報の遮断を防ぎます。

03

検索エンジンへ、

画像の内容をテキストとして正しく認識させ、画像検索での表示向上や、記事全体の文脈マッチ評価に役立てられます。

Altを書く際の原則

「状況」と「目的」を具体的に伝える

被写体だけではなく、それがページにおいてどういった文脈を持っているのか(情景)を分かりやすく伝えます。

Principles 1

装飾画像は「空(から)」にする

背景イラストや装飾線など、情報としての意味を持たない画像は alt="" と指定し、スクリーンリーダーの不要な読み上げをスキップさせます。

Principles 2

「画像」「写真」という言葉は入れない

スクリーンリーダーは元々「画像」であることをアナウンスします。そのため「~の画像」と書くと冗長になり、体験を阻害します。

Principles 3

簡潔にまとめる

何段落もある長文はふさわしくありません。画像を説明する最も明瞭でシンプルな文章になるようブラッシュアップします。

Principles 4

下記の画像に、皆さんならどんなAlt属性を設定しますか?
「この画像を見たことがない人に、電話で端的に伝えるとしたら?」と考えると、わかりやすいと思います。

沖縄の海岸沿いを楽しそうに走る、マリンアイランドのマスコット犬 マロン

alt="犬"

被写体の説明のみで、情景が伝わりません。

alt="沖縄の海岸沿いを楽しそうに走るパグ、マリンアイランドのマスコット犬 マロン"

情景が目に浮かぶように具体的です。

理想は、「人(ユーザー)に伝わる分かりやすい説明を書いた結果、それが自然と適切なキーワードを含んでいる状態」です。SEO目的でAltを書くと、逆に評価が下がるため要注意です。

「第三者だからこそ」できる客観的なAlt作成

Objective Alt Text
本来、画像は制作者の意図があって挿入されます。
しかし私はマリンアイランド様のホームページを制作していないため、「どんな意図で、その画像を、そこに配置したのか」を考え抜く必要があります。
 
一方で、逆転の発想をすれば
Altの最重要目的は「視覚障がいのある方に画像内容を伝えること」。
第三者だからこそ、客観的に作文できるとも言えます。
物事は考え方次第ですね!

納品前の最終検証と「伝わる」ひと工夫

The Final Touch
“SEO”・”画像Alt”・”AEO” 見直し対象総数 234個のうち、実に97%の226個の修正案を作成しました。一通りAltの作文ができたところで、既存のAltと今回ご提案するAltの文言が一目で分かるよう一覧化を行いました。納品一歩手前の状態です。
 
提出前に、検索エンジンに検索されやすいか、一語一語、修正案の文言を実地検証し、問題ないことを再検証しました。
 
いよいよ納品――ですが、単に一覧形式の成果物をお渡しするだけでは、クライアント様も「どれが本当に危険で、どれを最優先で直せばいいのか」がわかりづらいはずです。
そこで最終仕上げとして、次の3区分を色分け表示し、パッと見て理解いただけるように工夫しました。

画像と不一致なテキストや、ペナルティとなるキーワード詰め込みがある危険度の高い箇所。

修正することで、強みや地域キーワードがより自然に伝わり、集客効果の向上が見込める箇所

すでに具体的で、スクリーンリーダー対応もSEOキーワードも十分に考慮されている優良箇所。

さらに「資料の見方」の説明ページを追加し、正式納品させていただきました。

ご依頼主様からのコメント

とても思いやりがあり、安心してお取引できる信頼できる方です。
終始丁寧にご対応いただき、本当にありがとうございました。
引き続き、よろしくお願いいたします。(N.T. さま)

マリンアイランド代表の徳田様
ご満足いただけて、心の底からうれしかったです。こちらこそ、ありがとうございます。
Webサイトは作って終わりではなく、育てていくものです。小手先ではなく、”検索されるための基礎体力”を整えるために行った対策が、マリンアイランド様のさらなる集客と、お客様との素敵な出会いに繋がることを願っています。
 
実際に沖縄で働かれているスタッフの皆さんは、現地でしか知り得ない画像Altを考えられると思いますが、弊社では現地特化ではなく検索ワードのヒット率を選定基準とし、マリンアイランド様のホームページに掲載されている画像を想像を張り巡らせて最大限魅力を伝えられる工夫をしてみました。
 
現在、別途ご依頼いただいております、中長期に向けての対策を熟考しております。こちらこそ、引き続き、よろしくお願いいたします。

【実績スケジュール】

  • 1日目:修正対象の洗い出し、および 既存Altの確認
  • 2日目:既存Altの分析実施
  • 3日目:検索ワード、および SEOワードの検討
  • 4日目:修正案の検討
  • 5日目:修正案の実地検証
  • 6日目:微修正、および一覧化
  • 7日目:納品物のまとめ
  • 8日目:正式納品

合計で8日間のお仕事でした。

FAQ

FAQ
Q1. ホームページ診断とは何ですか?
ホームページ診断とは、ホームページの状態を専門家が診断・分析し、改善点を洗い出すサービスです。表側(デザインや見せ方)だけでなく、人の目には見えないホームページの裏側も含めて総合的にチェックします。
Alt(オルト)属性とは、画像の内容を文章で説明するためのテキスト情報です。目が見えない方への読み上げ、画像が表示されない場合の代替表示、検索エンジンへの内容伝達という3つの役割があります。

いいえ、Altは本来「人」のための機能です。まず視覚障がいのある方や通信環境が不安定な方に画像内容を伝えることが目的です。SEO目的でキーワードを詰め込むと、逆に評価が下がるため注意が必要です。

ポイントは4つあります。
  1. 状況と目的を具体的に伝える
  2. 装飾画像は空(alt="")にする
  3. 「画像」「写真」という言葉は入れない
  4. 簡潔にまとめる、です。

「画像を見なくても状況を想像できるか」を基準に書くのが理想です。

最適な施策はサイトの状況によって異なるため、まずは現状の診断(HP診断)で課題を見極めることをおすすめします。

そのうえで、多くの場合は大掛かりなリニューアルの前に「サイトの信頼性の底上げ」が有効です。たとえば、不自然なキーワードの繰り返しなど検索エンジンの評価を下げている要素があれば、サイトタイトルや画像の説明文(Alt)の見直しから始めると良いでしょう。

ホームページの「集客力・信頼性」を一度チェックしてみませんか?

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今回のAlt改善は、検索エンジンに正しく評価されるための”土台づくり”でした。
 
ですが、検索の世界はいま、SEOからAEO(Answer Engine Optimization=AIに答えとして選ばれる対策)へと大きく動き始めています。
 
私たちがこの新しい潮流にどう挑んでいるのか、その全貌を振り返っています。
 
AEO実践レポート#01〜#05までを総まとめし、私たちVisuaRise DesignのAEO対策を包み隠さず公開しています。
ぜひ、ご覧ください!

「育つホームページ」を、最初から。

今回ご紹介したように、ホームページは「作って終わり」ではなく、公開後の診断や改善によって、はじめて成果へと育っていきます。

そして最も理想的なのは、制作の段階から「人にも検索エンジンにも伝わる設計」を組み込んでおくことです。

私たちは、こうした”育つホームページ”の制作を承っています。

Author

Tomohiro Tatehisa

VisuaRise Design Representative
Web Consultant / Designer

米国政府系企業での勤務を経て帰国後は、グローバル企業でPMOリーダーとして活躍。数千万円規模の小規模案件から100億円超の大規模プロジェクトまで、多様なプロジェクトを成功に導いてきました。 システムコンサルタントとしては、製造業のサプライチェーン領域を中心にBPR(業務改革)を推進し、現場課題の解決と企業価値向上に貢献してきた経験があります。

日本の大手企業での多数のプロジェクトに加え、アメリカ・中国・シンガポール・インド・ブラジルでのビジネス経験を土台に、現在はWebデザイナーとして“伝わるデザイン”を追求。デザイン制作にとどまらず、実務で培った思考法やプロジェクト推進の知見を積極的に発信しています。

このブログでは、プロジェクト現場で得たリアルな学び、実践的なノウハウ、そして国際ビジネスの視点を、初心者から専門家まで届く形でわかりやすく紹介します。「本質を見抜き、わかりやすく伝える」ことを大切にしながら、あなたの創作や仕事に役立つヒントをお届けします。

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