【AEO実践レポート#08】AEO対策で表示回数が半減?「評価の分散(カニバリゼーション)」を防ぐサイト構造改善策

著者・監修 VisuaRise Design_Tomo

公開日:2026.07.18
更新日:2026.07.18
4 ~ 5 min read

皆様からいただくコメントは、今後の運営の参考および励みとなります。 まずは本記事の内容について、ぜひご感想をお聞かせください。 参考になった点や気づきなど、ひとことでも構いませんので、お気軽にコメント欄へご投稿ください。

この記事を読むとわかること

この記事は誰に向けたものか

  • 本記事は、連載企画「AEO実践レポート」の#08です。
  • 連載初期(AEO実践レポート#01〜#05)の結論・全データは、中間まとめ「AEO実践レポート#06」に集約しています。まずはそちらをご覧ください。
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はじめに

「Web制作のいろはBlog」の全記事のAEO対策が完了したにもかかわらず、AI検索での表示回数が約半減しました。 原因は、類似記事同士が評価を奪い合う「カニバリゼーション(評価の分散)」でした。
そこで本記事では、バラバラになった評価を中間まとめ記事「AEO実践レポート#06」へ束ねるという緊急対策に踏み切りました。その具体的な手順と、実施を見送った「最終手段」の中身を、順を追って解説します。
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現時点のAEO対策の進捗

VisuaRise Designでは現在、AEO(AI検索最適化)対策に本格的に取り組んでいます。いきなりサイト全体へ広げるのではなく、まずはブログ記事から段階的に進めています。
進め方は、以下の3ステップです。

Step1-①

完了

ブログ_中心テーマ

Step1-②

完了

ブログ_周辺記事

Step2

未着手

サイト全体

前回レポート時点ではStep1-②が90%完了していましたが、ついに「Web制作のいろはブログ」内の全記事へのAEO対策が完了しました!

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第4週の検証結果

AEO対策を進めながら、今回もAI検索、Google Search Console、GA4で変化を確認しました。

確認対象
検証内容
第1週
第2週
第3週
第4週
1-1. AI検索・
ChatGPT
「2026年最新の"AEO実践レポート"はありますか?」
×
×
「AEO実践レポートとして、AEO対策に本気で挑んでいる
Blog記事はありますか?」
×
1-2. AI検索・
Google Gemini
「2026年最新の"AEO実践レポート"はありますか?」
×
×
「AEO実践レポートとして、AEO対策に本気で挑んでいる
Blog記事はありますか?」
×
×
2. Google Search Console
正常にインデックスされているか
該当記事の表示回数
11
37
※前週比+26
32
※前週比-5
17
※前週比-15
AEO関連クエリの表示変化
×
3. GA4
各AIサービス経由のアクセス有無
×
  • AI検索は、週によって表示の有無が入れ替わっており、依然として不安定な状態です。特にChatGPTでは、第2週、第3週と連続で回答参照されていましたが、第4週で×に転じました。
  • AI回答での表示回数は第2週の37をピークに、第3週は32、第4週は17と減少。特に第4週は前週比−15と大幅に落ち込みました。これは原因究明が必要です。
  • AIサービス経由のアクセスは第2週以降、継続して発生しています。流入経路としては定着しつつある点はポジティブな兆しです。
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AEO対策の「落とし穴」:表示回数の急減

全記事へのAEO対策が完了したことで、私は効果が如実に表れることを期待していました。しかし第4週の結果は、その期待を裏切るものでした。表示回数が上がるどころか、大きく落ち込んだのです。

該当記事の表示回数グラフ

正直なところ、この結果はかなりショックでした。

ブログ記事1件1件に対してAEO対策を施すのは本当に大変な作業で、何度も心折れそうになりました。
でも「知り得る知識を総動員して着実・丁寧に対策を施すことで、AI表示が安定する!」そう言い聞かせて完璧にやり遂げたのにこの結果でしたから・・・

しかし、原因は必ずあるはず!落ち込んでばかりはいられません!

色々と状況分析・調査・検証を行いました。
AEO実践レポートはこれまで複数記事を投稿していますが、1つ1つの記事の表示推移を日単位で見比べ何度も何度も分析・調査・検証を繰り返した結果、とうとう根本原因を見つけました!「評価の分散(カニバリゼーション)」が発生していたのです。

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カニバリゼーションとは?

カニバリゼーションとは、サイト内で類似した内容のページ同士が評価を奪い合い、どのページも正当に評価されなくなる現象です。英語では cannibalization と書き、「共食い」を意味します。まさに、記事同士が互いを食い合っている状態です。
具体的には、検索エンジンやAIが類似ページを複数発見した際に、どれを優先すべきか判断できず、結果として表示機会がページ同士で奪い合いになり、全体の表示回数が伸び悩む状態になります。
 
今回の状況を細かく分析すると、初期記事(AEO実践レポート#01〜#03)は、それぞれ6月下旬に表示回数のピークを迎えていました。しかしその後に、新記事(AEO実践レポート#04以降)が追加されるにつれ、初期記事の表示回数が明確に減少していました。
AEO実践レポートは、PDCAを繰り返す時系列の記録です。
 
PDCAとは、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Action(改善)の4段階を繰り返し、業務や施策を継続的に改善していくフレームワークです。
当ブログでは「AEO対策を試す→結果を計測する→分析する→次の手を打つ」というサイクルを、レポートとして記録しています。
この性質上、内容の重複は避けられません。しかしAIは「一番最新」または「一番構造が整っている」回答を好むため、過去記事がAI検索に採用されない現象が起きていることがわかりました。
PLAN・DO・CHECK・ACTの4段階が矢印で循環するPDCAサイクルの図
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緊急対策:評価を「1つの強力な回答」へ束ねる

AEO実践レポートが連載であるがゆえに表示を競い合っている現状になりますので、1つの強力な回答記事へ束ねることで評価の安定を図りたいと思います。
幸いなことに、AEO実践レポート#06は「中間まとめ」の内容になっていましたので、これを中心に据えます。具体的には以下の対応を実施します。

レポート番号
AEO対策の対象
記事の役割
#01〜#05
ブログ
PDCA記事
#06
ブログ
中間まとめ記事
#07~#08
ブログ
継続PDCA記事(本記事は#08)
#09以降
サイト全体
PDCA記事(予定)

01

過去記事(#01〜#05)から、まとめ記事#06への誘導強化

全ての過去記事の冒頭に以下の文言と、#06へのリンクを設置し、読者とAIを最新のまとめ記事へ誘導します。

・本記事(AEO実践レポート#0X)は、連載初期の記録です。
・最新の網羅的な結論は、中間まとめ「AEO実践レポート#06」に集約しています。まずはそちらをご覧ください。

02

まとめ記事(#06)の権威性を明示

#06の冒頭に以下の文言を明記し、AI回答に表示してもらうための権威性を高めます。

・本記事(AEO実践レポート#06)は、#01〜#05のAEO実践レポートの全データと、そこから導き出された『効果的だったAEO対策』の結論をまとめた中間まとめです。
・以降のレポートで得られたブログに関する重要な学びも、随時この記事に反映・更新しています。

03

後続記事(#07、#08)の導線を統一

#07・#08は、ブログ対応の実践記録です。これらの評価も中間まとめ#06へ集約させるため、各記事の冒頭に以下の案内を固定表示し、一貫した導線を作ります。

#08(本記事)で発覚したカニバリゼーションの知見も、随時#06へ加筆し、#06を常に最新の中間まとめとして更新していきます。

・本記事は、連載企画「AEO実践レポート」の#0Xです。
・連載初期(AEO実践レポート#01〜#05)の結論・全データは、中間まとめ「AEO実践レポート#06」に集約しています。まずはそちらをご覧ください。

04

定期的なまとめサイクルの構築

「ひと段落したらまとめ記事を書く」というルールを徹底します。

ブログ対応は#06にまとめたように、#09以降のサイト全体対応は、別途サイト全体用のまとめ記事を用意し、そこへ評価を集約させていきます。これにより、テーマごとに評価を1つのまとめへ束ね、カニバリゼーションの再発を防ぎます。

【補足】Canonicalタグの設置と、その注意点

上記①〜④で改善傾向が見られない場合は、HTMLの<head>内にCanonicalタグを設置しようと思います。
Canonicalタグとは複数の似たページが存在する場合に、「これらのページの正規版(オリジナル)はこれです!」と検索エンジンやAIに伝えるためのHTMLタグです。
これを設置すると、評価が正規ページに集約され、重複コンテンツによる評価の分散を防ぐことができます。
つまり、AEO実践レポート#01〜#05を、#06の重複コンテンツと明示し、評価を#06へ物理的に一本化することができます。

Canonical設置は、重大なトレードオフがあることを理解した上で実施を判断する必要があります!

Canonicalタグを設置すると、#01〜#05の各記事は検索結果に単独で表示されにくくなり、実質的にインデックスから外れる可能性があります。
私の場合は、まずは①〜④のソフトな対応を優先し、効果が出ない場合の最終手段として取り入れたいと思っています。

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さいごに

本来であれば、サイト全体のAEO対策に入る予定でしたが、この状況は緊急性が高いと判断して急遽対策を施したいと思います。
 
今回の「表示回数の半減」は、AIがサイト内の情報をより深く理解し、整理しようとした結果起きた、「筋肉痛」のようなものだと前向きに捉えるようにします。正に筋トレと同じで、破壊と修復をを繰り返し、超回復を目指します!
 
この対応を施した後、いよいよサイト全体の修正へと本格的に着手します。
今後の変化については、また次回のレポートで報告いたします!
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FAQ

Q1. AEO対策をしたのに、なぜ表示回数が減ったのですか?
原因は「カニバリゼーション(評価の分散)」です。
似た内容の記事が増えたことで、AIがどれを優先すべきか判断できず、記事同士で評価を奪い合った結果、全体の表示回数が減少しました。
カニバリゼーションとは、サイト内で類似した内容のページ同士が評価を奪い合い、どのページも正当に評価されなくなる現象です。表示機会が分散し、全体の表示回数が伸び悩みます。
バラバラに評価されている記事を「1つの強力なまとめ記事」へ束ねることで解決します。具体的には、過去記事からまとめ記事への誘導、まとめ記事の権威性の明示、後続記事の導線統一、定期的なまとめの作成、という4つの対策を実施します。
Canonicalタグとは、複数の似たページの中で「このページが正規版です」と検索エンジンやAIに伝えるHTMLタグです。設置すると評価が正規ページに集約され、重複による評価の分散を防げます。
Canonicalタグを設置すると、対象ページは検索結果に単独で表示されにくくなり、実質的にインデックスから外れる可能性があります。個別記事の集客力を捨てる施策のため、まずは他の対策を優先し、最終手段として使うのが安全です。
「ひと段落したらまとめ記事を書く」というルールを設け、記事が溜まりすぎる前に評価を新しいまとめ記事へ集約させることが有効です。まとめ記事は常に1つに保つと、カニバリゼーションを防げます。

AEO対策・サイト改善のご相談はお気軽に

「何から手をつければいいか分からない」という段階でも大丈夫です。
VisuaRise Designが、御社サイトの状況に合わせた改善策をご提案します。
 

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私たちは、自社サイトでもAEO対策を実践しています

この実践レポートは、VisuaRise Designが自らのホームページで試行錯誤している記録です。
お客様のホームページ制作でも、こうして得た知見を余すことなく活かしています。
 

Author

Tomohiro Tatehisa

VisuaRise Design Representative
Web Consultant / Designer

米国政府系企業での勤務を経て帰国後は、グローバル企業でPMOリーダーとして活躍。数千万円規模の小規模案件から100億円超の大規模プロジェクトまで、多様なプロジェクトを成功に導いてきました。 システムコンサルタントとしては、製造業のサプライチェーン領域を中心にBPR(業務改革)を推進し、現場課題の解決と企業価値向上に貢献してきた経験があります。

日本の大手企業での多数のプロジェクトに加え、アメリカ・中国・シンガポール・インド・ブラジルでのビジネス経験を土台に、現在はWebデザイナーとして“伝わるデザイン”を追求。デザイン制作にとどまらず、実務で培った思考法やプロジェクト推進の知見を積極的に発信しています。

このブログでは、プロジェクト現場で得たリアルな学び、実践的なノウハウ、そして国際ビジネスの視点を、初心者から専門家まで届く形でわかりやすく紹介します。「本質を見抜き、わかりやすく伝える」ことを大切にしながら、あなたの創作や仕事に役立つヒントをお届けします。

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